優しい。 でも、逆に辛い。 【大丈夫】 とだけ、返事をしておいた。 目の前に広がるのは、大きな空。 背中には、硬い感触。 「あんたまたこんな所にいて!!」 誰かが私の顔を覗き込む。 なんだ、マヤか。 「うん・・・」 あの部屋に行かなくなった私は、授業にも出ずに屋上で日暇をつぶすことが多くなっている。