「あたしも、ちぃのこと
ずっと好きだった」


もっと早く伝えていれば
未来は変えられていたかもしれない


「知ってる」


「えっ!?なんで?」


その言葉にバッと知晴の腕から離れる


「凪紗、超分かりやすいから

俺も分かりやすいと思うんだけどな〜」


あたしは首を横に振る


「ばーか、鈍感過ぎんだよ」


そう言って額に軽く鈍い痛み


「いたっ」


じゃあ知晴は知っててあんな
思わせ振りな態度を!?


額を押さえ唖然とするあたしを見て
爆笑し始める知晴に


「イジワル…」


頬を膨らませた


でも……


「ごめんごめん」


抱き締められたら許して
またときめいちゃうあたしは


きっともう知晴を責められない


「待ってて…


世界中の人に非難されたって



絶対、凪紗を迎えに行くから」