「だーかーらー!
さっさと告っちゃえばいいじゃん
凪紗っちも間違いなくお前が好きなんだし」
うじうじすんな!そう付け足すように言って
思いっきり俺の背中を叩いたのは
谷島 航流(ヤジマ ワタル)
家の近所で昔っから仲良くて
同じバスケ部の俺の親友
「いってー!!」
こいつに相談するんじゃなかった
俺は電気が走るような痛みに目を細めた
「言えたら苦労してないっつの」
言えるもんなら
好きって言って抱き締めてやりたい
でも……
「ずっと兄弟みたいな
関係だったのにさ、それが
いきなり恋人同士ってわけには…」
「あ"ー!!
何なんだよお前らしくねー」
話に割り込むように航流は
自分の頭をぐしゃぐしゃに乱す
「知晴!よく聞きやがれ!
要するにお前は今逃げてるんだよ」
逃げてる…?
何から…?
俺の顔は首をかしげる
「まだ分かんねぇの!?」
そんな俺を見て航流は苛立った
ように声量を上げた

