王様とアタシの絶対恋愛制度

*知晴side*


「ちぃ…わざと?」


指に絡まった黒くて柔らい髪を
ゆっくりととかしながら凪紗に視線を移す


赤らんだ顔を隠すためか
少し俯いた凪紗は軽く上目遣いで
俺の目をジッと見つめる


…っ!


「えっ?何のこと?」


早くなる鼓動を隠して平然を装う


バカ、それは反則だろ…


─ちぃ…わざと?


わざとに決まってんじゃん


俺は髪からそっと手を離した


不安なんだ…


気が付くと凪紗がどこかに
行ってしまいそうで


凪紗は鈍感だから気が付いてないと思うけど


たくさんのやつが凪紗の事を狙ってるから


みんなに見せつけたい


凪紗は俺のだって…