――…ゴッ!!



「きゃっ」



唯月は
裕也が倒れるくらいに、
さっきされたように
裕也にパンチを食らわす
ほぼ無表情で。


あたしは予想外のことに
思わず声をあげてしまった




「これでおあいこな」


唯月は裕也にそう言って
あたしの手をとる




「……で、さっき、オレに姉ちゃんを幸せにできるかって聞いたよな」


裕也は殴られた箇所を押さえ、
目をぱちくりさせて唯月を見ている


「――…できるよ。絶対に、姉ちゃんはオレが幸せにする」


それだけ言い捨てると
唯月はあたしの手を引いて公園を出る