「摩耶ちゃんから聞いたよ。あたしが吸血鬼だってこと、バレたから……だから、言うとおりにしてくれたんだよね?」 あたしの話を聞いて 唯月は立ち上がりながら はぁっと息を吐く 「わっかんねー…摩耶のやつ……何がしたかったんだよ」 「考えれば分かるわ。……それで、裕也…」 あたしの言葉を遮って 唯月が前へ出る 「いい。姉ちゃん、ちょっと下がって」