「世間の時間なんてどうでもいい。 私は、私の時間で生きてるの」 ……普通さ、こんなことを初対面の女に言われたら、誰だって頭がおかしい女だって思うだろ? もちろん俺だってそう思ったよ。 こいつ、マジで変わり者だって。 だけど…… 俺を睨み付ける二つの瞳。 春の日差しの下、輝く金色。 そして、その言葉に。 俺は強烈に惹かれてしまった。