「なんか緊張しちゃうな・・・」

「なんでっ」


笑いながら問いかけると


「恋人同士なんだって。そう思うと心臓がバクバクしちゃうの」

「マジで?」


実を言えば俺もだ。

いつもの気持ちとは違う。


「あ!あれ可愛い!!」

「行く?」

「行く!!」



――――――――――――――――――


2人で出かけて

時間がドンドン過ぎ、

夕陽が俺等を照らし始めた。


「そろそろ帰るか・・・」

「そーだね、ご飯何がいい??」

「なんでもいいや」

「あ!だからそれが一番困るって言ってるでしょ?!」


いつも通りの会話をしながら

手を繋ぎ歩いていると


『すみません』


後ろから声をかけられた。


「何か??」


亜美が返事をすると、


『私、こうゆう者でありまして・・・』


名刺を渡されて

名刺を見れば

俺は言葉を失った。

そこに書いてあったのは