「よし。準備おっけ~っ、亜美は??」

「ちょっと。待って・・・」


髪の毛を巻いておしゃれをする。

今日は大事な日。


「やっべ。緊張してきたー」

「翔なら大丈夫。ね?」

「だよなっ俺ならいけるっ!!」


今日はわたしの

パパとママにあいさつしに行く日。

翔は金髪の混じった髪の毛を

完璧に黒に染めて

ピアスも外して・・・


「いつもの翔じゃないみたい・・・」

「マジで?!優しそう??」

「え、あ、うん。」

「曖昧な返事~。うん!!って言えしぃ~」

「うん!!」

「今言っても遅いやろっ」


2人で毎日笑い合って

じゃれ合って。

毎日毎日楽しい。

ねぇ、翔のおかげだよ。

わたしがここまで生きてこれたのは。

ありがとう。

2年の時が過ぎた今。

わたしはあの時の記憶を時々思い出してしまう。

でも翔がずっとずっと

一緒にいてくれたから

わたしは思い出す時間が減った。

笑顔をくれた君。

元気をくれた君。

大好きだよ。


「大好きー」

「な、いきなりどーした?熱でもあんのかなぁ?」

「ちょっとぉ!!」