年下の王様

ベッドに座って頭を抱えた父ちゃん…。



やっぱり悪いことをしてると思い知らされてるようで…。



ムカつく…。



「俺…なんで…ダメなのかわかんねぇ…」

「教師と生徒っつーのはな?」

「父ちゃんだってそうだったじゃねぇか!!攻められたってどうしようもねぇから!!」

「攻めてるわけじゃねぇって…。落ち着けよ…」



親父が理事長だから!?



体裁が悪いから!?



わかんねぇよ俺には!!



「お前の言いたいことはわかってんだよ。ダメなことしてるってわかってんだろ?」

「わかってっけど…。わかってっけど…」

「アメリカ行くか」

「は?」

「留学するかって聞いたんだよ」

「なんだよそれ…。親父も反対すんだな…。どうせ母ちゃんも絶対認めてくんねぇし」

「俺は理事長だから。お前だけを特別扱いする気はねぇ」



飛ばす気なのか…。



別れりゃいいわけ?



陽菜と…別れりゃ満足かよ。



「俺達…悪いことしてねぇから…」

「ガキの考えだ、斗和」



アメリカなんか絶対行くもんか。