陽菜が帰ってきたのは夕方だった。



微妙な顔で、今にも泣きそうな…。



「なんなの…。意味わかんないよぉ…」

「なにが?」

「宮君はあたしをなんだと思ってるの?あたしは宮君のオモチャじゃないもん…」

「彼女だろ?俺、陽菜のこと好きらしい。それもかなりの割合で。ある意味遊吾に匹敵するくらい」



口を開けてポカ~ンとしてる陽菜。



あっ、カワイイ顔。



「陽菜ちゃん、好きだからセックスしよう?」

「し、しないけども…。す、好き…なの?」

「たぶん。かなり。頭ん中陽菜ばっかりでやっべぇの」

「あたしも…嬉しくて死んじゃうっ!!」



泣きながら抱き着かれた。



無性にカワイイし、無性に触ってたい。



俺って陽菜が好きなのか…。



意外だよなぁ…。



ビックリだ…。



「チューしたい…」



へっ!?



なんで!?



ムリ…じゃね?



キスだけでやめられる自信がねぇんだけど…。