年下の王様

残業は思ったより時間がかかり、すでに夜の9時を過ぎていた。



斗和からの不在が2時間前に入ってる…。



もう待ってないかな、なんて思いながら携帯をしまい、家に帰った。



カギを開け、電気を着けた時に目に飛び込んできたのはスーツ姿でソファーに寝てる斗和だった。



まさか毎日仕事はスーツ?



緩んだ様子のないネクタイと、テーブルの上にはリボンの着いた小さな箱…。



「と、斗和…?」



恐る恐る近づいて声をかけたら目を覚ました。



そのまま斗和の指があたしの頬に触れる…。



「おかえり…」



そう言って優しい笑顔で笑ってくれた…。



見たかった笑顔が目の前にあって泣きそうになる…。



「陽菜…」

「うん…?」

「お前の気持ち考えてなくて悪かった。もし、まだ好きでいてくれてんなら…。俺と…結婚してください」



夢でも見てるんだろうか…。



あの斗和があたしにお願いをしてる…。



それに不安そうな瞳…。



あたし…斗和を不安にさせてたんだね…。