年下の王様

すぐ着替えて財布とカギを持った。



髪がまだ濡れてるけど夜だから気にしない。



携帯をポケットに入れたら出発。



「兄ちゃんどこか行くの?」

「陽菜んとこ。早く寝ろよ?」

「朝帰る?」

「ん、多分」

「コーヒー牛乳!!」

「忘れなかったらな。行ってくる」



外に出たら少し寒かった。



パーカーのフードを被って陽菜の家に向かう途中、コンビニでビールを数本。



陽菜の家に着いたら合い鍵で中に入った。



「おかえり!!」



あぁ、やっぱり好きだ。



この嬉しそうな顔がカワイイ…。



無駄に抱きしめたくなって抱きしめた。



「どうしたの?なんか甘えん坊?」

「うっせぇよ…。飲む?」

「飲むっ!!」

「明日学校だろ?2本までな?」

「斗和も飲むの?」

「ん」



こんな時間もたまにはいいかも。



超イチャイチャしてぇ。



最近買ったふたり掛けのソファーに座り、傍らに陽菜。



ちょっと引き寄せた。