年下の王様

それから、お互いに電話もせずに学校で顔を会わせるだけの日々。



生徒に混ざってバスケをしてる斗和を見かけて泣きそうになった。



1週間、必要最低限しか話してない…。



生徒にはニコニコして接してるのに、あたしと話すのは義務的…。



もう耐えられそうにない…。



明日は休日…。



仲直りするなら今日かな…。



『たくさんごめんなさい…。もうキツいです…。今日来ない?仲直りしたい…』



昼休みにそうメールした。



授業前に職員室に戻ってきた斗和がチラッとあたしを見る…。



まともに目を合わせられなくてすぐ反らした。



「仕事終わらせたら行く。メシ、和食で」

「わ、わかった!!」



やっと笑ってくれた斗和にホッと一安心。



よかったぁ~…。



それからササッと授業をして、やっと帰れた。



肉じゃがを作り、お魚を焼いた。



早く帰っておいで~!!



もうニヤニヤが止まらない…。