年下の王様

数日経っても頭がうまく働かない…。



休みをもらって部屋に篭った。



最近の斗和はメールをくれない…。



受験がもうすぐだから…。



卒業式にはそっちに戻って、ちゃんとオメデトウって言うんだ…。



あたしは斗和だけ見てる。



あたしの中は斗和だけでいい。



斗和だけしかいらない…。



斗和…。



ネックレスを握りしめた。



ギュッと握ると徐々に熱くなる…。



もう学校に行きたくないっ…。



部屋にいても考えるのは斗和と辰衣先生のことだった。



なんでなのかチラつく辰衣先生の顔…。



もうヤダ…。



あたしは辰衣先生なんか好きじゃない…。



あんな人好きになんかならない…。



そんな時、朝から見てなかったパソコンを開いたら斗和からメールが来てた…。



『明日勉強の息抜きに遊んで来る。元気か?』



どうしよう…。



元気じゃないよ…。



なんて返せばいい?