健斗の英語についていけるヤツがいなくて、結局文化祭まで俺にベッタリ…。



「リアルBL…」

「あのふたりならBLでもキレイだよね…」



ボソッと聞こえたその声にブチッ…。



もう脱ぐ。



「なにしてんの、宮」

「脱いでんだよ!!」

「ミスコン出てもらわなきゃ。食券かかってんだぞ」



キラッと光るクラスメイトの視線にゾクッとした…。



このクラス、恐怖…。



だけどもうヤダ。



健斗を陽太に押し付け、誰も来ないはずの理事長室に逃げ込んだ。



父ちゃんもいない…。



たまったストレス…。



これは…いただきまぁす。



父ちゃんのデスクの下に隠れてタバコに火をつけた。



久しぶりに吸ってクラッとする…。



置きっぱなしの父ちゃんが悪いんだからな。



フ~ッと吐き出した煙りを見上げながら思うのは陽菜。



今頃なにしてんだろ…。



寝てんのか?



「失礼します。理事長っ…」



や、ヤベッ!!