そのまま大きな手がポンッと頭に乗った。



フワッと香水のニオイが漂って…。



それだけであたしが欲情しそう…。



「今日はなにもねぇだろうな?」

「ない…です…」

「どっか行くか」

「どこに?健斗君は?」

「アイツは親父達帰ってきて面倒見んだろ。俺ももう限界…」



そう言って顔を近づける斗和にキュ~ッと胸が痛くなる…。



キス…。



気持ちいい…。



深くなるキスは久しぶりすぎて頭がボーッとする…。



溶けそう…。



「斗和っ…」



徐々に食べられてるようなキスになる…。



気がつけばあたしの背中には床の感触…。



「ヤバッ…止まんねぇ…」



胸を押して逃げようとしてもびくともしない…。



健斗君が下にいるのに…。



「やっ…」

「我慢…だな…。でももう少し…」



余裕のない斗和の顔があたしの頭をおかしくさせる…。



なにも考えられなくなっちゃう前に止めなきゃ…。