年下の王様

そんな不安な顔しないで…。



この前からその顔しか見てないよ?



「別れたりなんてしない」

「じゃあ行くな…」

「応援してくれないの?勉強して来るんだよ?」

「陽菜がいなくなったらどうしたらいいかわかんねぇ…」

「斗和ってそんなに弱いコだった?ドンと構えてなよ、いつもみたいに」

「マジ…ねぇよ…俺…。ハァ~…」



斗和の頭の中は混乱してるみたい。



きっと斗和もいろんなこと考えたんだよね?



答えなんか出せなかったよね?



だからもう悩まなくていいよ。



「斗和、これがあたしの愛情表現なんだよって言っても…イヤ?」

「わかんねぇよ…。そんな…離れるとか…。陽菜のくせに!!強くなったっぷりしてんな!!」



あっ、怒った…。



目が真っ赤の斗和がやけに幼く見えたのは気のせい?



無性に胸が苦しくなる。



「行ってみたかったの!!海外に住んでみたかったの!!」

「なら挫折して早く帰って来いよ」



今度は拗ねてるみたい。