年下の王様

だけど調子に乗っていつまでもツンツンしてたら捕まった…。



「お前は子供か!!」

「宮君が悪いんだい!!」

「お前のせいで手、ベトベト…」

「知らない!!」

「舐める?甘いけど」



な、舐めないよ!!



このエロ小僧…。



お腹に回った腕はあたしなんかじゃびくともしないくらい逞しい。



逃げられない…。



「ホント、飽きねぇな」

「離してぇ~!!」

「ダメ。逃がさない」



その言葉にキュン…。



このまま抱っこされてるのもいいかも…。



ちょっと心地いいし…。



「残りのアイス食わして?」

「自分で食べなよ…」

「今手が塞がってる」

「は、離したら?」

「じゃあ陽菜が食っていいよ」



それなら遠慮なく食べます。



元はあたしのだし!!



口の中に運んだアイス。



「いただきまぁす」

「んなぁ!?」



口の中のアイス!!



た、食べられてる…。



宮君のキスは…。



あたしまで食べられてる気がする…。