年下の王様

ヤバかったかな…。



宮君が不機嫌になってしまった…。



カレーを作るあたしの後ろでテレビを見てる宮君に話しかけられずにいます…。



「が、学校楽しい!?」

「黙れ」

「はい…」



宮君って年下だよね?



なんでそんなに偉そうなんだろう…。



あたしが弱いだけでしょうか…。



「陽菜」

「はいっ!?」

「風呂、シャワーでいい」

「あっ、どうぞ…」

「それとも…」



へっ!?



な、なに!?



後ろからギュー…。



「一緒に入ろっか」



なんて耳元で甘い声を出すもんだから持ってた包丁を落としそうになった。



色っぽい…。



「処女でもねぇのにいちいち反応してんなよ…」

「だ、だってぇ~…」

「うわっ、風呂狭っ…。覗くなよ?」



覗かないけど…。



きっと若々しい体なんだろうな…。



機嫌は治ったのかな…。



もう宮君ってわからない…。



泊まりだからまだ先は長いのに…。