年下の王様

【斗和】



目を覚ますと体が痛い…。



でも冷たいタオルが乗ってる…。



ボヤッとした視界の先にはテーブルに顔を伏せてる陽菜。



タオル、変えたばっかりっぽい…。



明け方で薄暗い部屋の中。



陽菜に看病されたのか…。



時計やらネックレスがまとめて置かれてて、記憶にないけど着替えてる。



なにしに来たんだ俺…。



まずトイレに行こうと起き上がった。



「斗和…?起きたの?大丈夫?」

「少しよくなった。お前そんなとこで寝んなよ…」

「今何時?」

「5時…」



トイレに行って戻ったらまた陽菜がタオルを交換してくれてた。



健気なんですけど~!!



「もっと寝るから一緒に…」

「寝たいの?」



頷いたらニコニコしながら同じ布団に入った。



あんなとこで寝たらお前が風邪ひくだろバカ…。



「まだ熱いね。どっか痛い?」

「頭と関節痛い…」

「早く治してよね~」



うわっ…。



頭撫でられてる…。