年下の王様

なんかモデルさんみたい…。



細身のデニムとか似合い過ぎ…。



もっと派手なのかと思ってたけど普通にオシャレさんだ…。



「お、お待たせ!!」

「早く行くぞ」

「うん!!」



隣にいられても年下に見えないなぁ…。



身長高いし大人っぽいし…。



たいして会話もしないまま着いたあたしのマンション。



なにも言わず中に入る宮君…。



「狭っ…」



それですか…。



一人用のソファーは宮君が独占で…。



「全部陽菜サイズかよ…」



ごめんなさい…。



だって一人暮らしなんだもん…。



「な、なんか飲む?」

「うん」

「なんでもいい?」

「おぉ」



お茶とジュースで迷った末にジュースを出した。



不思議な光景…。



宮君がうちにいる…。



「歩いて来たの!?」

「バスで大学前。でも次から原チャで来る」

「免許あるんだね!!」

「あるんですよね」

「ですか…」



と、とんでもなくドキドキするんだけど…。