年下の王様

思い出作んなきゃいけないしな!!



「一緒に寝よっか!!」

「陽菜と寝ていいのぉ!?」



おいおいおい、バカ言ってんじゃねぇぞクソチビ。



せっかくの旅行が思い出なんかねぇだろ。



「コラ陽菜」

「別にいいじゃん!!一緒に寝ようね~」



遊吾、超目がキラキラ…。



浮かれ始まって…。



陽菜よりカワイイ遊吾のそんな姿見たら…。



「兄ちゃんも一緒ね!!」

「真ん中に寝るか?」

「うん!!」



俺のアホ!!



もう絶対陽菜に触れねぇじゃん…。



「斗和、助かる」

「ホントに頼れる長男~」



陽気すぎんだろ親っ!!



俺の気持ちも考えろよ!!



「兄ちゃん、アイスあげるよぉ」

「遊吾がカワイくなかったら絶対一緒に寝ねぇんだけどなぁ~…」

「大好き、兄ちゃん!!」



この遊吾のカワイさ、計算ずくだったらどうしよ…。



素直に育てよ、マイブラザー…。