年下の王様

最近考えることが陽菜中心になってきてる…。



こんなことしたら笑うかな、とか、あんなこと言ったら泣くかなって。



これって完璧に陽菜に惚れてんだよな…。



エビを食いながら隣で飲んでる陽菜をチラ見…。



ニコニコして刺身食ってる…。



「陽菜、俺の食っていいぞ…」

「えっ!?斗和ってお魚好きじゃん。食べなよ」

「生より火が通ってる方がいいから…」

「じゃあ食べるっ!!」



カワイイ…。



寄り戻してからやたらカワイイ…。



「ユーゴも食べたい…」

「遊、刺身なんか食ったことなくね?」

「食べたい~!!」

「陽菜、やっぱり返せ。遊吾が食うから」



最近遊吾より陽菜優先だったよな?



ごめんな遊君!!



「お風呂入ったら兄ちゃんと寝る!!」

「兄ちゃん陽菜と入るから遊吾は母ちゃんと入れよ」

「じゃあユーゴと寝る?」



それは陽菜がいるからダメだろ。



陽菜さえいなきゃ喜んで一緒に寝るけど。