年下の王様

だけどこれだけは言っとこう。



「本気になったとこ悪いんだけどさ、飽きたら終わりな?」

「はい…?」

「ダラダラ付き合うのとか好きじゃねぇし。だから今までもそうしてた」

「今まで…。飽きる…。だ、大丈夫!!あたし年上だから経験とか知識とか豊富!!…………じゃないけど…」

「ははっ!!当分飽きねぇよ」



年上の彼女がどんなもんか興味があっただけ。



鈍臭いコイツにちょっと好奇心。



決して、『好き』っつー感情はないけど。



独占してイジメられるオモチャ程度として側に置いとこうと思う。



「とりあえず…キスでもしてみっか」

「えっ!?ヤダよ。もっとムードとか大事にしようよ。あたし、乙女ですから」

「うっせ。めんどくせぇから黙れ」

「ちょっ…」



お前は俺のになったわけだから好きにさせてもらいます。



勝手に奪った俺と陽菜の初チュー。



「おいしい…」

「は!?」

「宮君、イチゴ味…。もっと…」



なんか…やべぇかも…。