【陽菜】



高梨さんは清楚で美人の部類に入る。



あの斗和が教室でもベタベタしてる…。



胸が痛くて苦しくて…。



見守るって決めたはずなのに心が壊れそう…。



「ただいま陽菜~」

「おかえり…。なにしてたの?どうでもいいけど」

「働いて来たんじゃ~ん?」



お酒臭っ…。



英希は朝に帰宅する。



夜の店の面倒を見てるとか言ってたけど…。



どうだっていい。



英希なんて早く出てけばいい。



無駄に長く働いて家にいる時間を少なくしてる。



英希のそばにいたくないから。



「陽菜?どっか行く?」

「いかない」

「休みだろ~…。じゃあ1日裸でいようか」

「そんな気分じゃないし。あたし買い物行くから」

「なんなの?その顔。さすがにムカつく」

「キャッ…」

「俺には陽菜しかいねぇのに…」



もうヤダ…。



朝から無理矢理ベッドの上。



痛い、苦しい、嫌悪感…。



斗和と全然違う…。