年下の王様

それから陽菜と別れて1ヵ月…。



全く薄れない陽菜への感情…。



必要最低限の会話しかしない俺と陽菜…。



そんな中での文化祭…。



「いいのかね~、このままで」

「いいんじゃねぇの?知らねぇけど」

「斗和、顔付きがキツくなったの気付いてる?」

「変わってねぇよ」

「この前紹介した女、斗和に会わせろってうるさいんだけど」

「ほっとけ。アイツはもう用済み」

「ひっでぇ~…。高梨ちゃんが知ったら絶対泣くよな~」



泣くかもな…。



だけど千奈美は今の俺に必要で…。



心は千奈美に頼るけど体までは頼りたくないだけ。



千奈美にできないことを適当な女にする。



それで今の精神状態を保ってる。



「斗和君、回ろう!!」

「えぇぇぇ~…。だりぃじゃん…」

「ミスコンまで時間あるんだからいいじゃん!!行こうよ~」

「ミスコンすらめんどい…」

「代表がなに言ってんの!!後輩が斗和君連れて来いってうるさいしさぁ」

「わかったわかった、行くから…」



千奈美は癒し…。