年下の王様

めんどくさいのはナシ。



疲れるから恋なんかしない。



もう心は誰にもやんない。



「先輩…ここ視聴覚室…」

「恋愛感情ナシ。体だけ~。どうする?帰るなら今」

「あたし初めてだから…」

「なんだ。つまんねぇ。こんなとこまで連れて来て悪かったね。バイバイ」

「先輩…」



めんどくさいのはごめんだ。



誰かに好かれるのも好きになるのも。



もうヤダ。



「あたし先輩ならいいです!!」

「俺がダメ。バイバイ」



ムカつく…。



寂しい、寒い、空虚感…。



苦しい、辛い、なにも考えたくない…。



頭ん中壊れそう…。



「宮君、今日お迎え?」

「行かねぇよ?」

「残念…。一緒に帰れると思ったのになぁ」

「高梨って俺が好きなの?」

「えっ!?急になんで…」

「なぁ、好き?」

「す、好き…です…」

「付き合おっか、俺ら」

「えっ!?ウソでしょ?」

「死ぬほど愛してよ、高梨ちゃん…」

「なにか…あったの?」



満たしてくれ…。