年下の王様

だけど英希になにかされたらそれこそどうしたらいいのかわからなくなる…。



好きだから別れなきゃ…。



「斗和のワガママに付き合うのも疲れたしね」

「なんだよソレ…」

「斗和と付き合ってた時、楽しかったよ。自分も若くなった気分で」

「意味わかんねぇから!!」

「わかるでしょ?少し遊んでみたかったの。斗和だって本気じゃないくせに」

「もういい…。もうわかった。こんなもん…お前なんかのために働くんじゃなかった!!」



投げ付けられた小さな箱…。



『Happy Birthday』



そうかかれたリボン…。



まさか内緒のバイトはそのために…?



斗和…斗和…斗和っ!!



「二度と顔なんか見たくねぇ」

「ごめんね、担任で」

「もう勝手にしろよ。お前なんか知らねぇから」



行かないで…。



斗和とずっと一緒にいたいのに…。



斗和…。



あたしはずっと好きでいるから…。



幸せになってね?