【陽菜】



斗和にベッタリの留学生、エミリー…。



あたしが英語教師だからうちのクラスが引き受けたんだけど…。



超美人~…。



鼻高いし目はグリーンだし…。



はっきり言って敵わない。



あたしなんか敵にもなんないくらい…。



簡単な日本語しかわからないエミリー…。



英語が達者な斗和から離れないです…。



学校にいるときはずっとふたりで話してる。



近いんだよぉ…。



なんかやる気なくしちゃう…。



「北川先生」

「理事長…」

「元気がないのはエミリー?」

「わかってるなら聞かないでくださいよぉ…」

「大丈夫だって」

「だって四六時中一緒ですよ!?家でも学校でも…。妬かないわけないです…」



理事長は笑ってたけどあたしは気が気じゃない!!



だって超美人なんだもん…。



「あっ、北川先生!!」

「はい?」

「斗和からバイトのことなんか聞いてる?」

「えっ?バイト?」

「聞いてないならいいんだ」



バイト…?