ダラダラ話しながら夜ご飯を一緒に食べて帰る頃にはもう夜。



明日は休みだからゆっくりしよう…。



そう思って家に帰ってカギを開けた。



電気を着けた瞬間、目に飛び込んで来たのはベッドの上でうずくまってる斗和の姿…。



な、なんでいるの!?



会うのは来週のはず…。



「と、斗和…?」

「んっ…陽菜…」



虚ろな目であたしを確認した後に腕を伸ばした…。



それはいつもあたしを呼ぶ時にする行動…。



「来て?」

「なんで…いるの?」

「陽菜と別れたくねぇから…」



ヤバッ…。



斗和らしくない台詞と切なそうな顔が…。



やっぱり好き…。



「ごめん…。別れるとかウソ…。ごめんなさい…」



あたし子供だ…。



駄々こねるだけの子供だよ…。



最低なことしたよね…。



ポロポロ止まらない涙を起き上がった斗和がペロッと舐めた…。



「泣き虫」

「ごめん…。あたしも…別れたくない…」



初めて頭を撫でられた…。