年下の王様

その日はベタベタくっついてた。



ひとり掛けのソファーが邪魔になってきてて…。



「下取りしてもらってふたり掛け買おうかな…」

「どんだけ惚れてんだよ」

「斗和のためじゃないもん…」

「そ」



ほとんどベッドの上で過ごした。



斗和に寄り掛かったりひざ枕してもらったり。



ふたりだけの時間をたくさん満喫した。



夕方に帰ってしまった斗和を見てやっぱり寂しくなって…。



ベッドに斗和の移り香が…。



幸せ…。



同じ香水買っちゃおうかな…。



なんて思ったりした。



夜には電話が来て、どうしようもないことばかり話すの。



昔の話しとか、最近の出来事とか。



斗和との時間は楽しい…。



ずっと休みだったらいいのに…。



また我慢する毎日かぁ…。



もっともっと一緒にいたいなぁ…。



でも別れさせられなかっただけいいと思わなきゃ。



よし、明日の用意しよっ!!