年下の王様

気が着けば朝だった。



いつの間にか寝ちゃった…。



「斗和…?」

「んっ…?おはよ…」

「おはよ…」



照れ臭いけど幸せな朝だ…。



抱きしめられて余計幸せ…。



「腹減った…」

「やっぱり食べるの?」

「陽菜食っていいなら陽菜食うけど?」

「つ、作ります…」



ベッドから抜け出して服を着た。



こっちを見て優しく笑う斗和の顔にまた照れる…。



あたし斗和と…。



キャァァァァ!!



恥ずかしい…。



「あたしいつ寝た?」

「終わってすぐ。覚えてねぇの?」

「曖昧な感じで…」

「そうスか。そんなによかった?」



意地悪な顔…。



今までのとは全く違うのは確かだったけど…。



「耐えるだけのもんだった?」



恥ずかしくて恥ずかしくて…。



首を横に振ってからトイレに逃げた。



年下のくせにやっぱり余裕たっぷりだなぁ…。



だけど…だけど…。



だけど…よかった~…。