年下の王様

絶対あたしより経験豊富のくせに?



ウソ…でしょ?



「俺だってプレッシャーとか感じてる。陽菜、年上だし…」

「そんなに経験ないよ!?」

「わかってっけど…今まで自分勝手だったから優しくできるかどうかもわかんねぇんだよ。だけど俺は陽菜とシたい」



あっ、ヤバッ…。



今のキュンと来た…。



あたし、斗和ならいいや。



こんなにストレートにぶつかってくれたから。



「大好き…斗和…」



あたしからしたキス。



そんなあたしを引き寄せて優しいキスのお返し…。



大好き、大好き、大好き…。



斗和になら溺れてもいい。



「陽菜…」



何度呼ばれたかわからない名前。



テレビの明かりが照らす斗和の色っぽい顔…。



優しい指先…。



くすぐったい髪の感触…。



湿ったお互いの肌…。



荒い息遣い…。



感じたこともない波…。



大きな幸せ…。



斗和…大好き…。