年下の王様

あたしも斗和の体をちゃんと見たことはないけど…。



男のくせに自信なくさせる肌の張りだし…。



脱げないよぉ…。



「ごちそうさまでした」

「お粗末さまでした」

「全くだ」



早く片付けてふたりの時間、楽しもう。



食器を洗ったらすぐにお風呂に入った。



少し濡れたままの髪で部屋に戻るとベッドで小説を読んでる斗和。



斗和って内側が知的…。



「ん!?なにコレ!?斗和ってこんなとこにピアス…」

「チラ見してんじゃねぇよ。陽菜のエッチ」

「ち、違うよ!!お腹だしてる斗和が悪いんじゃん!!」

「はいはい、早くDVDかけろよ」



ゔぅぅぅぅ~…。



やっぱり偉そうだぁ~…。



でもヘソにピアスなんて斗和らしいというか…。



「電気消して~」

「うん」

「陽菜ちゃん、こっち」

「さ、触る?」

「触んねぇから早く来い」



一緒に横になったベッドの上。



後ろからお腹に腕を回して抱きしめてくれる斗和の温もり…。