一方、私の『乙女心』を、

何より大切に思ってくれているらしい数人は、猛反発だった。

「いきなりあんな行為に及ぶなんて、

変態以外の何物でもありません!」

「先輩が殴ったのは、当然の結果です」

「訴えなきゃ!」
 
私は落ち着いてから、明かせる事情を部員達に話した。
 
そうしなければ、収拾が付かない状況だったからだ。

「ええとつまり……」

「あの人は、先輩の付き合っている人で……」

「偶然、今日ここにいたと……」

私は頷いた。