基本的に、彼女達は信也が気になるのではなく、 ただ単純に今の珍しい状況を楽しんでいるだけなのだ。 それが分かっている分、 信也は少々彼女達の扱いを面倒に感じていた。 何かにつけからかわれるのは、 とても疲れる事だった。 (これが倫子ならいいのに……) 自分から会わないとは言ったものの、 それは実際不本意な決断だったので、信也は不満だった。