司会の新婦の友人だという、 女性の合図と同時に、二人は歩き出した。 「おめでとう」 「おめでとう」 二人が通ると、客達は一斉に、 私が配った花びらを宙に投げた。 フラワーシャワーだ。 私達は新郎新婦が退場したのを見計らい、 招待客を誘導した。 「それでは皆様、披露宴となりますので、 どうぞホールにお進み下さい」