「腕は……大丈夫ですか? この上着の袖、結構ざっくり切れてたから…… 腕までそんな事になってたら、って思ったら……」 「大丈夫だ。もうかさぶたになってる。 水にだって沁みないし、痛みもほとんど無い。 だから……心配するな」 その時、ぽんと頭に手が乗せられた。 大きくて温かい手だ。 私の涙は止まったものの、顔はどんどん赤くなっていった。