こんな事をするくらいなら付箋を使えばいいのに、 と思いながら書かれている文章に目を通すと、それは斎藤みちるからだった。 『今日の昼休みに、体育館裏に来て下さい。話があります』 実に、一方的だった。 普段ならこんな紙切れ、即ゴミ箱行きだ。 しかし……行かない訳にはいかないのが、現状だった。 そして、困ったことがもう一つあった。