空き瓶ロマンス

 



普通の子供が、当然のように受けるべきだった愛情を、



知らないまま育った私にとって、それはとても羨望的だった。






(やだな。


自分で自分に水差してどうするんだろ……)




こんな時に、思い出したくない。




私は、自嘲気味に笑って、次のブースに移った。