普通の子供が、当然のように受けるべきだった愛情を、 知らないまま育った私にとって、それはとても羨望的だった。 (やだな。 自分で自分に水差してどうするんだろ……) こんな時に、思い出したくない。 私は、自嘲気味に笑って、次のブースに移った。