私が平淡に挨拶をすると、遅れて外に出て来た兄は、 鳥辺野さんを見て固まった。 「せ、先生……?」 「お前……修か?」 「わあ、お久し振りです! 修ですよ、俺! あれっ? 先生……って事は……」 「修、お前……妹がいたのか? そういえば、俺はお前の苗字を聞いていなかったが……」