「ばか―っ!何で携帯見ないの! メール来てるかもしんないじゃん!!見ろよ今すぐ!ナウ!!」 「わ、分かったよ……!」 私は麻紀を剥がして、ポケットから携帯電話を取り出した。 普段この時間のメールは、来るとしてもダイレクトメールの類だったのだが、 【Eメールあり】 差出人の名前は【鳥辺野信也】だった。