麻紀は、万歳のようなジェスチャーをした。 「こうやって開けようとしたら、 開いたんだけどそのまま中身全部ばしゃーん」 「あはははは!!」 途端に、全員が笑い出した。 「それで、どうしたのー!?」 口元を押さえながら、ママが叫んだ。 (彼女の名前は枝里子というのだが、私は親しみを込めて、こう呼んでいる)