空き瓶ロマンス



麻紀は、万歳のようなジェスチャーをした。



「こうやって開けようとしたら、
開いたんだけどそのまま中身全部ばしゃーん」



「あはははは!!」



途端に、全員が笑い出した。



「それで、どうしたのー!?」




口元を押さえながら、ママが叫んだ。



(彼女の名前は枝里子というのだが、私は親しみを込めて、こう呼んでいる)