……我ながら馬鹿みたいだったが、 いざとなると何を書けば良いのか分からなかった。 「それにしても、信也があんな冗談言うなんてホント驚いた~!!」 音楽が間奏に入ると、隣でそれまで歌っていた稲葉が、 小さな子供のように、脳天気に笑いながらマイクを握ったまま言った。