「...ッ何でそんな事言うの?嫌いなんて1回も言った事ないじゃない」 「そうだけど...俺といるときは楽しそうじゃない。」 啓翔...どうしたの? 「ハァ?もートイレ行く。」 ドアノブに手を掛けた時だった。 『グイッ』 手を引っ張られ啓翔に抱きしめられた。 「ちょっ...離してよっ!」 「嫌だ。」 啓翔の、甘いような爽やかな香りがする。 車の中でも匂ったあたしの好みの匂い。