一体この人は何を心配してるんだろう、と思ってくすくす笑ってしまう。

まさか私が夜道の心配をされる日が来るとは思わなかった。


『あ、そっかそっか。間抜けだな俺。で、今どの辺?』


「あ、今コンビニの角曲がりました」


『じゃあもうすぐだね』


「そうですね」


『あ、そこのコンビニで煙草買ってくれないかな』


「私、人間のお金持ってません」


『それは残念』


ていうか、一応見た目子供だから売ってもらえないだろうし、そもそも店員に私見えないし、突っ込みどころが多過ぎてなんて言えばいいのかわからない。