紙ヒコ―キ




……ねぇ。





あなたは、誰を想っていたの?





この時のあたしは、何も知らなくて。





ただ、あなたを抱きしめるしか出来なくて。





それでも、あなたの役に立ちたかった。









……あたしの中に生まれた、小さな感情。





あたし達の運命が、動き出していた――。