『早紀、写真できたよ』早紀に現像した写真を渡した。


『ありがとう』
早紀は大事そうにカバンに写真をしまった。

『雄ちゃんと撮った写真何枚めだろうね?』

僕と早紀はきっと、幼い頃からかなりの写真を撮ってる。

『僕んちにも何枚もあるからなぁ』

早紀と僕は顔を見合わせて笑った。


『早紀、泊まりこないか?』
僕たちは小さい頃からお互いの家に泊まりに行っていた。

『うん』
早紀は大きくうなずいた。