背中合わせの恋



「こらっ!あんた達只でさえ目立ってるんだから、喧嘩なんてやめてちょうだい!」

お母さんがキレた。


「うっさいなぁ〜。分かってるよ」

「おばさんごめんなさぁい。あたし達も校舎入ろう」



校舎に入るとクラスが振り分けられた紙が貼ってあった。


「美穂子何組〜?」

「あたし…7組だっ!麗華は?」

「……あたし4組だぁ。」

「離れちゃったね。ってかクラス12組もあるとか凄くね?!」


あたし達の代はやたらと入学した生徒が多かった。




「知らん子ばっかやね」

「意外と真面目そうな子多くね?」

「…間違いない。つまらーん」



愚痴をこぼしながら、新品のスリッパを履き、体育館に向かった。


これから入学説明会がある。